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歌唱

声帯を大切に

「歌う」という行為は、「読む」「話す」行為に比べて、声帯に大きな負担をかけます。

 

瞬間的に声帯の間を通過する呼気の量が多いことと、高音を出すために声帯をより強く引っ張る(弦と同じです)からです。

 

スポーツ選手が酷使したカラダの部位に故障を抱えるようなもので、歌うことによって過度な負担を声帯にかければ、声帯は疲弊し、故障してしまいます。

 

「喉が痛い」「声が掠れる」「ハリのある声が出ない」「声に瑞々しさがない」といった状態は、声帯のコンディションが良くありません。

 

声帯に過度な負担をかけると、炎症が生じたり、ポリープができたりします。ポリープは、無理に声を出すと、数十秒でできることもあるようです。

 

声帯を痛めてしまうと、元のような声が出なくなります。一時的な場合もあれば、一生涯、続く場合もあります。

 

そうなって後悔することのないよう、発声法を学ぶ必要があります。

カラダは声を出す楽器

歌うことは、カラダを楽器にすることです。

 

カラダを楽器にするためには、カラダの全ての部位を大切にし、より良いコンディションを追及し続けなければなりません。

 

私の経験から、幾つか例を挙げます。

 

日常生活で笑っていないと、思うように歌えません。顔の筋肉が下がると、音程まで下がります。

 

日常生活で緊張していると、思うように歌えません。カラダが凝り固まり、十分に響かなくなります。

 

姿勢が悪いと、思うように歌えません。猫背の状態では、呼吸が浅くなります。首・肩・背中が凝っていては、深い呼吸ができません。

 

顎関節症では、思うように歌えません。常にカラダがオン状態になり、力が抜けません。首・肩の筋肉が永遠に解れません。

 

睡眠不足、栄養不足、疲労困憊、筋力不足、柔軟性の不足、体力不足、緊張など、カラダの状態が悪ければ、声を出す楽器の状態が悪いということです。

 

そのような状態でトレーニングを重ねても、声帯を疲弊させるだけになってしまいます。

 

日常生活が全て、歌うことに繋がります。カラダのコンディションを良くする努力をし続けなければなりません。

 

歌うことは、自分と向き合うことなのです。

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